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第1回 単花蜜と百花蜜は、どう違うの?

目次

蜂蜜の単花蜜と百花蜜って、どう違うの?

マルシェでお客様から、「この蜂蜜のお花は何ですか?」とよく聞かれます。
ジェベックジョルのイチオシは、キルギス共和国の白いはちみつですので「エスパルセットです。」とお答えすると、聞いたことがないお花の名前なので、お客様の目が点になります。エスパルセットは、キルギスの高原に咲くピンクのお花が咲く牧草のこと。マメ科の植物で和名もイガ豆です。マメ科の植物は土を良くしてくれるのでキルギス共和国では、農家が大麦と交互に栽培しています。そうすることで化学肥料のお世話にならない循環型農業を実践しているのです。牧草は、キルギス共和国の主要産業のひとつ、牧畜で羊さんのご飯になります。
お客様が期待していたのは、良く知られているアカシア、マロニエ、レンゲやミカンのようなお花の名前だったのですね。
蜂蜜には、お花の名前を付けた単花蜜(モノフローラル)と、いろいろなお花の蜜を集めてきた百花蜜(マルチフローラル)があります。
どんな違いや基準があるのか、主にネットで調べてみました。





単花蜜と百花蜜は、蜂の種類が違うから はちみつ大学

「これまで知られなかった蜂蜜の智慧」とサブタイトルが付いた「はちみつ大学」では、こんな紹介をしてくれています。(HPから抜粋)
「単花蜜では、外来種であるセイヨウミツバチが蜜を集めてきます。セイヨウミツバチは1種類の花の蜜を集めてくる習性があるため、花の種類が混ざらないはちみつができるのです。」
「一方で、百花蜜は日本古来から生息するニホンミツバチが、野山や辺り一体に咲くいろいろな花の蜜を集めてつくられたはちみつです。たくさんの花の蜜が混ざっているので、当然のことながら香りや風味、味わいは安定的ではありません。」

移動型養蜂は単花蜜、固定型養蜂は百花蜜 青木さゆりさん

よく聞かれる質問、『アカシアとかリンゴとかレンゲとかの蜂蜜ってあるけど、あれはどうやってとっているの?』
これらの蜂蜜は「単花蜜」と呼ばれ巣箱を移動しながら養蜂をすることで採ることができます。
単花蜜をとるためには、広い面積に同じ蜜源がある場所にその花が咲く時期に巣箱を置きます。
その場所で花が終わってしまうと蜜源がないわけですから、また別の場所に移動をさせることになります。
同じ花でも標高や地域によって開花時期がずれるので、それを利用して同じ花の蜜をたくさん採ることもできます。
蜜源が変わる前に採蜜をすることで単花蜜となります。
これに対して百花蜜は色々な花の蜜が入っています。移動しないで養蜂をする場合には、時期によりその場所に咲く蜜源は変化していくので
採れる蜂蜜は百花蜜となります。 (青木小百合さんのブログ 青木 小百合 週末農業と養蜂はじめました!から転載)

キルギス共和国のエスパルセットハニーは、花畑のど真ん中 ジェベックジョ

ジェベックジョルのキルギスの白いはちみつのお花は、広大な畑に広がるエスパルセットです。
お花が満開の時期に何度か、キルギス共和国に行って養蜂家を訪問しました。
キルギス共和国の養蜂家は、トラックや大型トレーラーに巣箱をたくさん積みこんでお花畑の
ど真ん中にいました。青木小百合さんのお話しされている移動養蜂型なのですね。
1回の調査では、お花の成分の基準や、蜜蜂の行動との関連など
まだ、わからないことがあるので、調査続行します。第2回目もお楽しみに。